関節リウマチになって生活で変わったこと・対処法について
smejiroです。20代で関節リウマチを発病して20年以上になります。現在も治療に通院中です。今では大きな炎症も少なく割と穏やかに過ごしています。
この記事では、リウマチを発病してから今までの生活での変化や困った状況を自分で対処した方法について書いています。
病気の状況などは個人差があります。これは一個人の体験として参考程度に読んでいただければ嬉しいです。
日常で変えたこと
関節リウマチを発病してから、生活スタイルが変わりました。私にとって緊急事態、必要にかられて変えました。
純和式から洋式スタイルへ
発病前までは何の問題もなく子供の頃からずっと純和式スタイルで生活をしていました。現在であればこの時に変えた事は普通に普及していますので、何の苦労もしなかったはずと思います。
寝具
自分の部屋で子供の頃からずっと和式寝具で寝ていましたが、和式寝具だと、直接床の上に布団を敷きます。そうすると床まで痛い膝でしゃがまなければならないし、その動作を寝る時・起きる時と一晩に2回もしなければなりません。
もう一つ、昔ながらの和式の掛け布団だと重くて寝返りが打てなかったのです。ただでさえ体を動かす動作は痛みを伴うのに、布団の重さで余計動けなくなりました。
寝具をベッドへ
発病前は、自分の部屋の床の上でマットレス・敷ふとん・掛ふとん・厚めの毛布・そばがらの枕を使用して寝ていました。
発病後は、足の高い(ここが重要)ベッドに変え、敷きパッド・羽毛布団・軽い毛布・首に負担をあまり感じない枕を使用するようになりました。
トイレ
発病当時は、まだ和式のトイレを使っていましたので、兎に角使用するのが辛かったです。親もあまり私の辛さを理解していなかったので、すぐに洋式へリフォームするという考えはなかったようです。
発病後は、私が強く訴え続けたので、ある時どこかから和式トイレの上に置くだけで洋式として使える簡易のカバーを買ってきてつけてくれました。私にはこれだけでもう十分天国でした。和式を工事も無く簡単に洋式へ、今も売っているようです。
まだ今のように家庭では普通に洋式トイレが使用されていなかった時代でしたが、いまならこんな苦労はありません。
洋服・靴等
発病後まずいちばん変わったのは、社会人になってから履き始めたおしゃれなパンプスを履けなくなったことです。足の裏が痛くて靴を変えていき、結局靴の中の靴底が弾力のあるスニーカーだけを履くようになりました。
次に普段着る洋服から外出着まで、発病前とは全く変わりました。被る服やTシャツでもピッタリとして余裕のないものは着ることができません。ボタンが有るか全体的にゆったりとした余裕のある服だけを着るようになりました。
洋服は脱いだり着たりが楽にできるものというものが、私にとっては絶対条件です。
外出先では洋式トイレ以外使用したくないので、万一和式しかない場合は別のトイレを探して行きました。特に公共の場合まだ和式も多かったときです。
食の変化
基本的には体に良い食材を使うようにしました。調味料や油などはネットなどで調べて購入するものを選ぶようにし、COOP(生協)へも入会しました。COOP(生協)は、材料にこだわりがあるようで私の希望に合ったスーパーでした。
味付けも薄味を心がけるようになり、初めのうちはちょっと物足らなかったのですが、慣れれば結構おいしくなるものです。現在も薄味を心がけています。
選んだものは健康ブームの今、テレビなどの情報番組で取り上げられているようなものばかりです。どんな人にも良いみたいですね。
ただ、これが関節リウマチを良くするということではないので、これはあくまでも私の気持ちの問題です。体質改善できないかなって思い、始めました。
日常の生活での工夫
出来なくなった、またはやり辛くなったということを、出来ないからってあきらめて、そのまま放置していても生活がスムーズにいかなくなるだけでしたので、自分なりに工夫をして対処してきました。
出来なくなったこと・辛くなったこと
- 雑巾を絞るなど強い力で手を使う作業をする
- ペットボトル・缶飲料や缶詰等の蓋を手で開ける
- 床や地面などや硬い場所へ直接座り続ける
- 床の上に普通に立ったり座ったりの動作
- 電卓を使うなど指を使う作業(特に右手)
- 長時間下を向いて本を読む
- パンプスなどのお洒落な靴を履く
- 靴を履かない家の階段でのスムーズな上り下り
- 長時間歩き続ける
自分で行った工夫・対処について
- 家の階段の上り下りに底の厚い弾力のある室内履きを使用
- 雑巾や布巾を絞る時はなるべく細くまとめて絞る
- 季節に関わりなく室内で厚めのルームソックスを履く
- ソファーや椅子に座る
- 読書はほとんどしない
- 外出は靴底が厚めでランニングシューズを履く
- ペットボトルなどはホームセンターなどで売っているオープナーを使う
- 病院経由で装具士さんにスリッパと靴の中敷きを作ってもらった
まだ他にも都度必要に応じて、いろいろ工夫して対応してきました。特に職場ではいろいろあって大変でしたが、なんとか工夫で乗り切ることができました。負けず嫌いな性格なので頑張れたのかなと思います。
まとめ
私は本来負けず嫌いなので自分の弱い姿を人に見られることがとても嫌でした。ですが痛みはそんな性格をもふっ飛ばし、ものすごく弱気の自分しかいなくなってしまいました。
出来なくなったことばかり数えるようになっていましたが、痛みが随分楽になってきた時、ようやくなんとかしようと考えることができるようになり、そうして考え始めた工夫が今に至っています。
「出来ない事は補う」そんな考え方で、多少ではありますが活動が楽になりました。何でも諦めないことだと心の底から思えます。