関節リウマチを発病して知ったこと、日常のこと
smejiroです。20代で関節リウマチを発病して20年以上になります。現在も治療に通院中です。今では大きな炎症も少なく割と穏やかに過ごしています。
関節リウマチを発病して今までに知ったこと、日常のこと等など思いつくままにこの記事に書いています。これは一個人の体験談ですので参考程度に読んで頂けたら嬉しいです。
関節リウマチという病気
自分が関節リウマチという病気を発病する前から、「リウマチ」を知っていました。今となっては知っていたのではなく、知っていたつもりということになります。中学生の頃同級生から「リウマチは、高齢者の病気で膝が痛くなる病気だ」と教えられ、ずっと高齢者だけの病気でしかも膝が痛むだけだと思っていました。
病院で「関節リウマチ」だと診断された時点でもまだそう思っていましたので、特に大きな動揺はしませんでした。が、当時勤めていた会社の先輩から「リウマチって、指が曲がったりするんでしょ?」と言われ初めて調べようと思ったのでした。
早速書店で専門書を購入して読んでみると、自分の知っている「リウマチ」とは全く別物のとても怖い病気であり、「変形」「手術」「寝たきり」等と、とんでもなく想像もしなかった内容が書かれていてとても驚きました。治りにくい病気であることも知りましたし、初めて真剣に治療を受けようと思いました。
まずは病気を正しく理解し、正しく恐れること。きちんと病院で治療をし処方された薬もきちんと飲む。これを続けていくしかないと思いました。
病気をちゃんと理解するためにも専門家の書いた本を購入して読むことをオススメします。ネットで調べることもいいと思いますが、私には全体を一冊にまとめた本のほうが病気の全体像が理解しやすかったです。
感染症等で苦労したこと
風邪を引いていませんか?
関節リウマチという病気は関節の変形が一番知られている症状ですが、関節だけではなく全身の病気でもあります。副作用の心配もあって私は呼吸器科・消化器内科でも時々必要に応じて診察してもらっています。
ただ、通院している整形外科でいつも聞かれることがあって、「風邪は引いていませんか?」ということです。「免疫が低下するので、特に風邪をひくと状態が悪化することがあります。十分注意をするように」ということでした。
「免疫が低下する」とはどういうことかと聞いてみれば、病気そのものや使用しているリウマチ等の薬でもそういう状況になる心配があるということでした。
他の診療科でも「免疫が低下しているので、普段から注意するように」といつも言われます。「免疫力」とても厄介な言葉です。どうすれば良いのか普段から何に気をつければ良いのかが、全くわかりません。
結局、できることといえば風邪を引かないように注意することくらいで、特に冬の寒い季節にはマスクを会社・外出先へ必ずつけていくようにしていました。洋服をこまめに脱いだり着たりして、体温調節にも気を使いました。他にも暴飲暴食を避け規則正しい生活を心がけ、休日は自宅で体を十分に休めることにしました。
その努力の成果なのか10年以上風邪をあまり引かないようになり、「風邪かな?」と思っても酷くならないうちにすぐに治ってしまうようになりました。発病前はしょっちゅう風邪を引いていたのに、です。
リウマチ以外でかかった病気や発熱
いくら普段の生活で気をつけていても、突然わけのわからない高熱を出すこともありました。発熱してもなかなか治まらなくて、1ヶ月以上続いたこともあります。この発熱は朝になると微熱程度まで下がり、夕方にまた高熱になるということの繰り返しでした。当時関節リウマチ治療以外で通院していたクリニックの医師に「日和見感染をすることもある。」と言われました。
足の裏が突然化膿して完治するまでに3ヶ月もかかった事がありました。足裏の化膿は発病当初から痛かった足指の根本の関節(中足指節関節)の変形のせいで、魚の目がいつもでき、薬で除去していたときの対応がまずくて化膿してしまったようでした。
他に、以前世界中に広がった「新型インフルエンザ」や「「ヘルペス」にもなり、会社勤めしていたのでなんだか休むことは申し訳なく思いながら、医者の許可が出るまで治療のため家に数日いたこともあります。
これまでにかかった病気や発熱が、すべて関節リウマチと関係あるかどうかはわかりません。かかりやすくなっていたことはあると思っています。風邪から身を守れても、とにかく他の病気にかかりやすかったように思います。
体調の不調はすべて「関節リウマチ」に結び付けない
診察の都度、具合の悪い体調について担当医に「こういう不調は何故?」みたいな質問をしていました。関節リウマチを心配してのことです。ある時、担当医に「体の不調を全て関節リウマチに結び付けないようにしないといけない。他の病気があるかもしれないからね。」と言われました。
はっとしました。そのとおりですね。この言葉を聞くまでは不調の全てを関節リウマチに結びつけていました。今思えば結構危険なことだったと思います。これ以降は冷静に体調の不調について判断するよう心がけています。
お薬手帳
お薬手帳は持っていますでしょうか。私がこのお薬手帳をいつ頃から使っているのか定かではありませんが、10年位になると思います。何故こんなものを?と初めは思ったのですが、薬局でお薬手帳を出せば医療費が多少安くなることを知って、使うようになりました。(ケチな話ですが)
けれどこのお薬手帳には色々とメリットがあります。
- 薬の飲み合わせの管理が可能
- 医療費が多少安くなる
- 自分の使っている薬の正しい情報がわかる
- 自分以外の誰でも管理ができる
どの病院へ行っても持参して提示すれば、自分で説明する手間が省けてしかも正確な情報が伝えられます。なんといっても薬を複数飲む場合に心配な飲み合わせのリスクも軽減できます。
また、お薬手帳は1冊にまとめたほうがいいでしょう。そうすることで一層管理がしやすくなります。
今はスマホのアプリも利用できるようになったので、こちらを利用するともっと便利だと思います。
治療している病院以外の別の病院へ行くなら
関節リウマチの治療をするために通院してる病院とは別の病院へ行った場合も、自分の病気・使用している薬などについてきちんと説明をしないといけません。何故なら、医師の診断や処方される薬に影響があるからです。
私は関節リウマチ以外は近所のクリニックで診てもらっています。「かかりつけ医」というものです。初めて受診した際には自分の病気・薬・体の状態について説明しました。それからはいつもそのクリニックでお世話になっています。
その他日常でのこだわり
・お風呂はシャワーだけで済ませずに必ず湯船に浸かる
・体を清潔に保つ
・骨が脆くなるのを少しでも少なくするため、日光浴をするよう心がける
・歯医者で悪いところが無くても定期検診を受けて歯の健康を保つ
高熱が出ていた時期に受けた指導が「お風呂は一番風呂に入ったほうがいい」ということでした。人がお湯を使った後には雑菌がいっぱいお湯の中にいるので、そこから感染症を起こすことも考えられるから、まだ誰も入っていないお湯に入ったほうが良いということでした。
今は多分もうその心配はないかなと思っています。(願望でもあります)
これからも
日常生活の行動での基本が「関節リウマチ」に良いことや悪影響の無いこと、です。何かをやって痛みが出たとか体がきつくなったりとか、そんな場合はすぐ止めます。テレビなどの健康番組で取り上げていたことが、自分によさそうでできそうなことなら、取り入れることもあります。常に今だけでなくこれから先も良い影響があることを期待して行動しています。
これまでやってきたこだわりを続けていければ今のような生活を続けられると信じ、これまで通り取り組んでいきたいと思っています。
いい意味で健康オタクになりました。今後も自分の体を内から外から守り、大切にして暮らしていきたいと思います。
関節リウマチになって生活で変わったこと・対処法について
smejiroです。20代で関節リウマチを発病して20年以上になります。現在も治療に通院中です。今では大きな炎症も少なく割と穏やかに過ごしています。
この記事では、リウマチを発病してから今までの生活での変化や困った状況を自分で対処した方法について書いています。
病気の状況などは個人差があります。これは一個人の体験として参考程度に読んでいただければ嬉しいです。
日常で変えたこと
関節リウマチを発病してから、生活スタイルが変わりました。私にとって緊急事態、必要にかられて変えました。
純和式から洋式スタイルへ
発病前までは何の問題もなく子供の頃からずっと純和式スタイルで生活をしていました。現在であればこの時に変えた事は普通に普及していますので、何の苦労もしなかったはずと思います。
寝具
自分の部屋で子供の頃からずっと和式寝具で寝ていましたが、和式寝具だと、直接床の上に布団を敷きます。そうすると床まで痛い膝でしゃがまなければならないし、その動作を寝る時・起きる時と一晩に2回もしなければなりません。
もう一つ、昔ながらの和式の掛け布団だと重くて寝返りが打てなかったのです。ただでさえ体を動かす動作は痛みを伴うのに、布団の重さで余計動けなくなりました。
寝具をベッドへ
発病前は、自分の部屋の床の上でマットレス・敷ふとん・掛ふとん・厚めの毛布・そばがらの枕を使用して寝ていました。
発病後は、足の高い(ここが重要)ベッドに変え、敷きパッド・羽毛布団・軽い毛布・首に負担をあまり感じない枕を使用するようになりました。
トイレ
発病当時は、まだ和式のトイレを使っていましたので、兎に角使用するのが辛かったです。親もあまり私の辛さを理解していなかったので、すぐに洋式へリフォームするという考えはなかったようです。
発病後は、私が強く訴え続けたので、ある時どこかから和式トイレの上に置くだけで洋式として使える簡易のカバーを買ってきてつけてくれました。私にはこれだけでもう十分天国でした。和式を工事も無く簡単に洋式へ、今も売っているようです。
まだ今のように家庭では普通に洋式トイレが使用されていなかった時代でしたが、いまならこんな苦労はありません。
洋服・靴等
発病後まずいちばん変わったのは、社会人になってから履き始めたおしゃれなパンプスを履けなくなったことです。足の裏が痛くて靴を変えていき、結局靴の中の靴底が弾力のあるスニーカーだけを履くようになりました。
次に普段着る洋服から外出着まで、発病前とは全く変わりました。被る服やTシャツでもピッタリとして余裕のないものは着ることができません。ボタンが有るか全体的にゆったりとした余裕のある服だけを着るようになりました。
洋服は脱いだり着たりが楽にできるものというものが、私にとっては絶対条件です。
外出先では洋式トイレ以外使用したくないので、万一和式しかない場合は別のトイレを探して行きました。特に公共の場合まだ和式も多かったときです。
食の変化
基本的には体に良い食材を使うようにしました。調味料や油などはネットなどで調べて購入するものを選ぶようにし、COOP(生協)へも入会しました。COOP(生協)は、材料にこだわりがあるようで私の希望に合ったスーパーでした。
味付けも薄味を心がけるようになり、初めのうちはちょっと物足らなかったのですが、慣れれば結構おいしくなるものです。現在も薄味を心がけています。
選んだものは健康ブームの今、テレビなどの情報番組で取り上げられているようなものばかりです。どんな人にも良いみたいですね。
ただ、これが関節リウマチを良くするということではないので、これはあくまでも私の気持ちの問題です。体質改善できないかなって思い、始めました。
日常の生活での工夫
出来なくなった、またはやり辛くなったということを、出来ないからってあきらめて、そのまま放置していても生活がスムーズにいかなくなるだけでしたので、自分なりに工夫をして対処してきました。
出来なくなったこと・辛くなったこと
- 雑巾を絞るなど強い力で手を使う作業をする
- ペットボトル・缶飲料や缶詰等の蓋を手で開ける
- 床や地面などや硬い場所へ直接座り続ける
- 床の上に普通に立ったり座ったりの動作
- 電卓を使うなど指を使う作業(特に右手)
- 長時間下を向いて本を読む
- パンプスなどのお洒落な靴を履く
- 靴を履かない家の階段でのスムーズな上り下り
- 長時間歩き続ける
自分で行った工夫・対処について
- 家の階段の上り下りに底の厚い弾力のある室内履きを使用
- 雑巾や布巾を絞る時はなるべく細くまとめて絞る
- 季節に関わりなく室内で厚めのルームソックスを履く
- ソファーや椅子に座る
- 読書はほとんどしない
- 外出は靴底が厚めでランニングシューズを履く
- ペットボトルなどはホームセンターなどで売っているオープナーを使う
- 病院経由で装具士さんにスリッパと靴の中敷きを作ってもらった
まだ他にも都度必要に応じて、いろいろ工夫して対応してきました。特に職場ではいろいろあって大変でしたが、なんとか工夫で乗り切ることができました。負けず嫌いな性格なので頑張れたのかなと思います。
まとめ
私は本来負けず嫌いなので自分の弱い姿を人に見られることがとても嫌でした。ですが痛みはそんな性格をもふっ飛ばし、ものすごく弱気の自分しかいなくなってしまいました。
出来なくなったことばかり数えるようになっていましたが、痛みが随分楽になってきた時、ようやくなんとかしようと考えることができるようになり、そうして考え始めた工夫が今に至っています。
「出来ない事は補う」そんな考え方で、多少ではありますが活動が楽になりました。何でも諦めないことだと心の底から思えます。
慢性関節リウマチ 私の経験した症状(痛み等)・治療について
smejiroです。20代で関節リウマチを発病し20年以上経過しました。現在も治療に通院中です。この記事では発病から今までに私が経験した症状・痛み・治療について書いています。
治療の度に悩み不安を感じ絶望など経験しましたが、それでも諦めずに治療を続けてよかったと思います。
関節リウマチという病気は個人差があります。この記事も1個人の体験談として参考程度に読んでいただければ嬉しいです。
使用した薬等
病院で診断を受けて治療を開始してから現在までに私が使用した薬を、種類毎・使用した順番に書いています。
痛み止め
現在は4:ロキソニンを使用しています。
痛みが強くなって効果がなくなったときに新しい薬に変わっています。
1:ポンタール
2:ボルタレン
3:ランツジール
4:ロキソニン
痛み止めはすべて「非ステロイド系消炎鎮痛剤」です。
緊急避難的にステロイド薬ももらっていました。(以前痛みで動けなくなった経験があるため)
治療薬
1:シオゾール(金製剤)
2:リマチル
3:リウマトレックス
4:エンブレル(エタネルセプト)・・・自己注射を選択(現在使用中)
5:ケアラム ・・・(現在使用中)
1~3、5は抗リウマチ薬で、4は生物学的製剤だそうです。
こちらもやっぱり効果が薄れた時点で新しい薬を使用しました。
どの薬も副作用はあるようですので、普段から体の異常には注意をしています。
一番長く使った薬はリマチルで、シオゾールはすぐに痛みが強くなって使用をやめ、リウマトレックスは比較的いい効果を感じていましたので長く使用できればいいなと思っていたのですが、「肺機能」の検査で異常を示す数値が段々高くなっていったので、担当医から中止したほうがいいと告げられ中止しました。
代わりに迷った挙げ句に使い始めたのが、現在使用してる生物学的製剤のエンブレルです。この薬大変高価な薬で、これから先将来に渡って続けられるだろうかという不安から、使用を迷いました。
リウマチ以外の薬
1:アルファカルシドールカプセル・・・服用
この薬は直接はリウマチに関係ない薬でカルシウム吸収を助ける薬です。関節リウマチは自己免疫疾患のひとつのようですが、一番は骨に関係する病気でもあります。年齢的なものもありますが、骨粗鬆症になりやすいようで、私も3年前骨密度を測定したところ、「骨粗鬆症だと言ってもいい数値だ」との診断で処方されました。
薬の使用で気をつけていること
薬の使用で気をつけていることは、「副作用」です。
どんな薬も副作用が出ることがあるそうです。病院で薬を処方してもらった際は、担当医に聞くなどして必ずその薬の副作用について確認をしています。薬局の薬剤師や専門書・ネットでも確認できます。
副作用によっては服用をすぐにでも中止しないといけないものがあるようなので、自分の体を守るため、これからも薬を使い続けられるようにするためにも、「副作用かな?」と思ったら迷っていないで担当医に速やかに相談するようにしています。
ただし、かなり異常を強く感じることがあれば、次の診察日を待たずに受診するようにしています。気になる症状はメモするなどしておくといいと思います。
検査
検査は3ヶ月から半年に1回行っています。検査内容は2種類で
- 血液検査
- 尿検査
で、前回の診察日から診察日当日までに、体に異常などを感じることがあれば担当医に話します。その内容によっては
- レントゲン
- 別の診療科
での撮影・診察を受けたりもしています。
症状について
痛む箇所
まだ左手首が痛いだけのときに関節リウマチと診断されたのですが、診断後から急激に痛みが体中に出てきました。
両膝の痛みから始まって初めから最近まで続いていた足裏・足首・肩・首・手首・肘・鎖骨・顎・股関節、とにかく全身すべてが痛みました。痛くないのは目・口・耳・頭位?ですね。
左右が交互に痛むと購入した専門書に載っていましたが、私の場合もたいていは左右が交互に痛みました。
痛み方や症状
痛み方は色々ですが、私が感じた痛みの違いがあって、診断当時から数年はチリチリ・ジリジリとした痛みが全身を常に覆っているようで、どこかが特別に痛いというものではなく、とにかく全身が痛かったです。そのうち全身を覆っていたような痛みが膝や手首などの部分的に痛むようになっていったことを感じていました。
このような痛みの感じ方は、知り合った関節リウマチの人達も言っていました。今思えばこの全身チリチリとした痛みのあった時期はその後の痛み方より辛かったです。
次に、チリチリとした痛みが去ったあとの痛み方はどうかというと
- 安静にしている時
- 動き始める時
動かないのに関節が痛むこともあれば、じっとしていた後立ったり歩き始めたりした時(動き始め)に痛みを感じることもありました。動き始めに痛みがあってもしばらく動いているとあまり感じなくなります。
発病からしばらくは、夜就寝中の寝返りが体の痛みで思うようにできなくて、寝返りの度に目が覚めていました。
また痛みには殆どの場合「関節の腫れ」が伴っていました。指・肘・膝に腫れが起きると曲げにくくなりますが、痛みが引くと同時に腫れも引き曲げにくさも解消しました。痛みは炎症が起きていることででてくるので、消炎鎮痛薬を飲んで対処していました。
現在は時々痛むこともあるという程度です。
痛み以外の症状
また、痛みの他に辛かった症状があります。
- 微熱がある
- 倦怠感を感じる
- 体のこわばりがある
- 鉛のように体が重い
- 筋肉の痛みがある(筋張って動かすと痛い)
- 寝返りができない
- 洋服のTシャツなど被りが辛い
- 疲れが取れない
- 床の上で過ごせない
・微熱が朝から37.2°位あって、はっきりしない一日が何日も続きました。 発病当時から数年はほぼ毎日微熱がありましたが、状態がよくなるにつれ減っていきました。
・微熱があるとき倦怠感があって体を起こすこともしんどかったです。
・朝起きて一時間くらいは多少体全体がぎくしゃくした感じがあって、ロボットのようでもどかしさをよく感じていました。日中もじっと座っていた後席を立つと、やっぱりロボットになってました。
ただ、よく言われる手のこわばりはあまり強く感じたことは記憶に無く、ちょっとあるかなくらいでした。
・体がものすごく重く感じていました。まるで鉛が入っているかのようにです。歩く時に足が重くて引きずるようにしていました。
・腕や肩を動かそうとすると、筋肉が引っ張られるように感じ動きに痛みが伴うことがあり、関節の痛みより辛く感じることが時々ありました。(この症状は私だけが感じるのかもしれません。今もよくわからないです。)
・痛みの辛さが一日中あり毎日つらいばかりでしたが、唯一入浴中と入浴後の僅かな時間だけは痛みも多少楽になっていました。ただし、服を脱ぐ時はやっぱり辛かったです。服を脱がないで入浴したかったです。
・洋服の着替えも上から被るTシャツなどは、肩や腕が痛くて脱いだり着たりの動作が涙が出るほど辛かったです。結局ボタンのある洋服しか着なくなりました。
・働くようになって仕事から帰ると、寝るまでソファーの上で横になって過ごしました。そうして平日を過ごし、週末になると疲れもピークになるのか、土・日の2日間はほとんど寝て過ごしました。
膝の痛みや背中の痛み等で、床の上に直接寝転んだり座ったりということができなくなりソファーや椅子での生活になりました。
今も似たような症状はありますが、以前とは比べものにならないくらい減っています。
追記:症状とは関係ないことですが、関節リウマチの知り合いにもある外見的なこと、もちろん私にも現れましたが、膝から足首にかけて前の方の「向う脛」と言われるところの皮膚が「ツルツル」とテカっています。発病後の結構早い時期から現れて皮膚が薄くなっているように思います。病気の「先輩」から教えられてある時気が付きました。
後悔していること
治療してきた中で大きな後悔が一つあります。それは「首」の病変に関することです。私の病変は足と手の指にも多少の変形が見られますが、首の病変は「亜脱臼」です。第1、第2頚椎で起きるもの、かんたんにいうと「はずれかかっている状態」だそうです。
今思い返せばこの状態になるまでに異変を感じていました。
- 首のこり
- 急激に起きた首の痛み
リウマチ歴が長いため痛みに慣れていたので、「いつもの痛みで、すぐに治まる」と思っていました。いつもと違うことは痛みが異常に強く長く続いたことでしたが、消炎鎮痛剤を飲むことも怠りました。
結局、治まった後の診察日で担当医に話した後の検査の結果が「首の亜脱臼」です。この時ほど後悔してことはありませんでした。病院にも行かず消炎鎮痛剤も飲まなかった。本当に馬鹿なことをしたと思います。
もっと早く診てもらっていれば、今ほどの状態にはならなかったのかもとの後悔です。この「首の亜脱臼」だけは今も日常での一番の気がかりです。
まとめと現状
発病して20年以上が経ち、ようやく穏やかな毎日を過ごせるようになりました。
今まで治療を諦めずに続けてよかったと思います。薬が変わったり増えたりする度に、不安になったり落ち込んだり絶望したり副作用を心配したりの連続で、通院することが嫌になることもありました。
好きな旅行も行けない、好きな洋服も着られない、外食もできないなど何の希望も見いだせず、あるのは不安・絶望だけで、できなくなったことばかり考えて嘆いて、何もやる気が起きずに家の中でじっとしているだけでした。
だけど病院の治療にだけは通い続けました。何とかして欲しいという気持ちだけで次の診察日を待って過ごしていました。
こうして通院して治療したおかげで、働くこともできるようになり、働けたことで将来の不安も一つだけ解消できました。
現在の私はほぼ寛解に近いところまできました。最近ケアラムという薬を追加で飲んでいます。血液検査の結果で「CRP」という炎症の数値がいま一歩下がりきらないようで、その炎症数値を下げるためということです。
副作用も今まで使用したことのある抗リウマチ薬と同じように、かなりきつい副作用があるようなので、しばらくは体調に気をつけて見逃さないように注意を続けたいと思います。
今後も今のように生活できることだけを願って日々過ごしていきたいと思います。
余談ですが、発病当時に出会った関節リウマチの年下の女性に「大丈夫。絶対よくなるから!」と励まされた言葉を今も忘れません。彼女自身も小学生で発病して20代で寛解となったようでした。
彼女の言葉が今まで心の支えになってきました。
今は「新型コロナウイルス」が一番の脅威です。常日頃から担当医や他の診療科の医師から「免疫力が低いから風邪など引かないように注意しなさい」と言われていますで、絶対に感染しないように外出を今まで以上に控えて、ただひたすら過ぎ去るのを待つだけです。
お互い頑張って感染しないように気をつけましょうね。
慢性関節リウマチ 診断前の私の体の異変について
こんにちわ。 smejiroです。
20代で慢性関節リウマチを発病し、現在も治療に通院しています。
今回は慢性関節リウマチと診断を受ける約9ヶ月前から病院での診断までに、私の体に起きた異変について書きたいと思います。
今から思えば一見なんでもないようなことが次々に起きていたことが、慢性関節リウマチの始まりのように思います。
この内容が 誰かの参考になれば嬉しいです。
第1の異変
ある日の夜、洗った髪を乾かそうと思い鏡の前でドライヤーを持った右手を上げてスイッチを入れたところ、5を数えたくらいの僅かな時間で右腕がだらんと下へ下がってしまいました。急に右腕の力が抜けたように・・・。
「あれっ?何だ?」と不思議に思い再びドライヤーを持つ右手を上げたのですが、やっぱりだらんと勝手に下へ下がってしまいます。
この時はただ「なんでだろう?」と不思議に思っただけで、特に異常とも思わず仕方がないので、左手を右腕の肘あたりに添えて、右腕が落ちないようにしてなんとか髪を乾かしました。
こんなことが数日(日数をはっきり覚えていません)は続きました。数日後にはこんな状態も収まってしまいましたので、特に不安にも感じず「右腕が下がらなくなった。良かった。」なんて思っただけでした。
第2の異変
右腕の異変が収まった頃、顔の頬から顎にかけて肌がとても赤くニキビや吹き出物のようなものが突然できました。
思春期でも肌荒れはなかったので、「なんで今頃?」ってそのうち治るだろうとそのまま気にもせず、念の為化粧はやめていました。なかなか治らず会社の同僚にも「結構ひどく荒れてんじゃない?」と言われたので、仕方なく皮膚科へ行くと、医師から「2種類の皮膚炎がある」と言われ2種類の薬を出され毎日塗りました。
この皮膚炎も薬が効いたのか効かなかったのか、わからぬまましばらくしたらいつのまにか治っていました。
第3の異変
皮膚の異変と同じ頃、なんとなく足の裏が痛むようになっていました。初めは「少し歩きすぎたかな?」くらいであまり気にしませんでした。痛みもひどくはなかったのですが、痛いのは嫌なので靴を変えようと靴屋へ行き、革の柔らかいものや履いた感じで靴底の痛くないものを購入するようにしました。
それまでもヒールの高いパンプスはあまり好きではなかったので、ヒールの高さは1センチ程度のもの、高くても3センチ位までの靴を好んで履いていましたが、痛みを感じてからは靴底が固くないローファーが中心になりました。
ローファーも嫌いではないので毎日の通勤やオフにも愛用して履いていたのですが、段々と足の裏の痛みは強くなるばかりで、一向に今までの異変のように収まることはなかったです。たまにおしゃれなキラキラしたデザインのスニーカーも履いていました。
(この足の裏の痛みは今も多少軽くなったとはいえ続いています。)
第4の異変
夏を迎えた頃また突然左手首がジーンと痛み始め、やっぱり痛み始めた頃は「何だ?」と思うだけで特に気にもしないで過ごしていたのですが、そのうち段々と「ズキズキ」と痛むようになりました。
流石に気になったので近くの整形外科へ行きました。そこでは、レントゲンを取り職業を聞かれたので事務職だと答えると「レントゲンでは骨に以上は見られないので、職業柄腱鞘炎でしょう。」という診断でした。
塗り薬をもらって毎日塗っていましたが、薬がなくなっても痛みは全く引かなかったのでもう一度同じ医院へ行き前回より強いステロイドの塗り薬を出されて、また毎日塗りましたが、やっぱり痛みは治りません。
もう一度同じ医院へ行くと前回より強いステロイドの塗り薬を出されました。「これを使えば次の薬が一番強い薬になる。」と言われ、流石に多少の不安を感じました。
結局次の来院はやめ自分で湿布を買って毎日貼っているだけで特にまた次の病院へ、なんて考えもしないでいたら足の裏と左手首の痛みをそのままにしてあっという間に12月に入っていました。
総合病院での診断
12月に入っても痛みは解消しないで相変わらず続いていました。そんな今の状況を身内に話していたら、「一度市内の総合病院へ行ったほうがいいのでは?」と言われ「はっ!」としました。初めて異変を感じてからなんと9ヶ月。ようやく自分の体に不安と心配を感じ始めました。
総合病院でレントゲン・血液検査の結果「まだ若くて可愛そうだけど、病名は慢性関節リウマチです。」と診断されました。(;_;)
振り返ってみての反省
この病気はとても個人差があって、同じ病名の人全てが同じ症状ということはないようです。私の知る人達も同じ症状がある人無い人いろいろでした。
病気というのは早期発見・早期治療が病名に関わらず一番大切なことですが、私はこの病気の知識も無く病気を疑うことも全くありませんでした。今だから思うことは、明らかにおかしな症状があり実際痛みも感じていたからこそ、そのまま放置しないで早い段階できちんとした診断を受けるべきだったなということです。
私の場合は、夏頃に左手首の痛みを感じた時点で、市内の総合病院(現在通院中)へ行けばよかったなと今更ながら思います。
今、本やネットで症状を調べて不安に思っている人がいるのなら、結果が何でもなくても構わないから勇気をもって一度病院へ行ってください。
早期発見・早期治療ですよ!
■
smejiroといいます。
私は20代で慢性関節リウマチを発病して20年以上になります。
発病からしばらくは通院以外の外出はできませんでしたが、数年後
病気が落ち着いたので、自分の将来を考え再就職をしました。
大変な日々をなんとか過ごして、訳あって長年勤めた会社も退職し、
今はある意味気楽に毎日を家ですごしています。
”一病息災”です。
持病があっていつも元気ではありませんが、それでも
毎日普通に過ごせることに感謝しています。